おんおくりの映画キャストは幻になる？お蔵入りの可能性は？

※当ブログはアフィリエイト広告を利用しております。

2025年に公開予定だった映画『おんおくり』。

主演の広末涼子さんにとっては女優復帰作として大きな注目を集め、奈良を舞台にした地域発信型のドラマとしても期待が寄せられていました。
ところが、撮影現場でのトラブル、主演女優の突然の逮捕という衝撃的な展開により、作品は一転して“公開困難”という危機に直面しています。
果たしてこの映画は「幻のキャスト」として記憶されてしまうのか？

本記事では、お蔵入りの可能性を過去の事例と照らし合わせながら詳しく分析します。

『おんおくり』のお蔵入り確率は？

現時点で映画『おんおくり』が正式に公開される可能性は非常に低く、お蔵入りとなる確率は90%以上と見られています。
この数値の根拠は以下の複合的な要素によって裏付けられます。

以上を踏まえると、製作再開の道筋は極めて不透明であり、予算・イメージ両面から復活の可能性はほぼ皆無といえる状況です。

製作再開の道筋は不透明であり、再撮影や代役の起用は予算面・イメージ面の双方から非現実的とされています。
加えて、公式なキャスト情報が広末涼子以外公表されておらず、「幻のまま終わる作品」としての色が濃くなってきています。

『おんおくり』のキャストはなぜ幻と化したのか？

『おんおくり』のキャスト情報は極めて限定的で、正式に公開されたのは主演の広末涼子のみ。
監督・脚本を務めたのは光石冨士朗氏で、奈良市民がエキストラとして多数参加していました。
しかし、撮影は広末さんと監督の意見対立から険悪な雰囲気に包まれ、現場では言い争いや中断が頻発。
最終的には広末さんが撮影現場を離れ、後日、事故とともに傷害容疑で逮捕されるという事態に発展しました。

この一連の出来事により、製作サイドは奈良市役所に対し撮影中止の連絡を行い、関係者からも「続行は困難」との声が相次ぎました。
広末涼子を欠いた再構成は事実上不可能とされ、他キャストも公表されないまま“幻”として語られる状況となっています。

過去にお蔵入りした映画と『おんおくり』の比較検証

映画が公開に至らずお蔵入りとなった前例は、国内外を問わず多数存在します。
『おんおくり』については既にその公開の見通しが極めて厳しいとされており、事実上“お蔵入り確定”と見なされる状況にあります。
ここでは代表的な7作品を紹介し、それらとの比較を通じて『おんおくり』の特殊性や位置づけをより明確に検証します。

1. 『バットガール』（2022）

DCコミックを原作としたスーパーヒーロー映画で、主演にはレスリー・グレイスが起用されていました。
約90億円の製作費が投じられ、撮影は全て終了し編集段階まで進んでいたにもかかわらず、2022年に突然公開中止が発表されました。

理由としては、テスト試写での反応が芳しくなかったことに加え、製作会社ワーナー・ブラザースが税務上の調整とブランド戦略見直しを優先した結果とされています。
完成作品が企業戦略の犠牲になった、象徴的なお蔵入り事例といえるでしょう。

2. 『DON’S PLUM』（1995）

レオナルド・ディカプリオとトビー・マグワイアが若手時代に出演したインディペンデント映画で、親しい友人同士が即興劇を交えながらロサンゼルスの若者文化を描く内容。
作品は1995年に撮影され、完成後に海外映画祭などで一部上映されたが、主演の2人が内容がプライベートを暴露するようなものであると主張し、公開差し止めを求めて法的手段に出た。
最終的に北米地域での商業公開は禁止されるという異例の措置となり、完成されたにもかかわらず正式リリースされなかった“法的お蔵入り映画”として知られている。

3. 『夕映えに明日は消えた』（1973）

本作は1973年に製作されたにもかかわらず、プロデューサーの判断によって公開が見送られ、35年以上もの長期間“お蔵入り”となりました。
主演を務めた俳優・監督陣には当時期待がかけられていたものの、完成後の方向性の違いや市場性の問題が重なり、商業的判断として公開が控えられたと言われています。
その後、フィルムが発見されたことを契機に復活上映が行われるも、ほとんど宣伝されることなく小規模上映にとどまり、興行的な成功には至りませんでした。

4. 『のぞきめ』（2016）

元AKB48の板野友美が主演を務めたホラー映画で、原作は三津田信三による同名小説。
内容は怪異の視点を持つ少女と都市伝説を巡るサイコスリラー調の展開で、映像演出が視覚的に過激すぎると一部メディアから指摘されました。
特にCM映像が問題視され、複数のテレビ局が「刺激が強すぎる」として放映を自粛。

その結果、プロモーション不足となり、劇場公開自体は実現したものの、配給側が宣伝活動を大幅縮小するなど、事実上制限付き公開となりました。
話題性と露出の不足が重なり、結果的に“お蔵入りに近い形”で人々の記憶からフェードアウトしていった作品です。

5. 『ざ・鬼太鼓座』（1980）

加藤泰監督の遺作として知られる本作は、和太鼓演奏集団「鬼太鼓座」の活動を描いたドキュメンタリー的作品。1980年に撮影を終えていたものの、制作会社内での編集方針の対立や資金的な問題が解消されず、長らく未完成の状態で保管されていました。
加藤監督の死去も影響し、関係者の間では「封印作品」と呼ばれるほど存在が語られることも少なくなかったが、2015年にようやく初上映が実現。
約35年を経て世に出た、異例の“復活お蔵入り映画”の代表例です。

6. 『1%er ワンパーセンター』（2024）

主演は人気俳優の綾野剛。
2024年初頭、撮影後に報道されたプライベートに関するスキャンダルにより、公開予定だった劇場公開が突如中止に。
作品自体は完成済みで、宣伝も進行していたが、主演の不祥事によってイメージダウンが発生。
スポンサー企業からの撤退や配給元の判断も重なり、正式な公開が見送られる事態となった。
近年のコンプライアンス重視の風潮を象徴するお蔵入り作品となっている。

7. 『ユーリ!!! on ICE 劇場版』（発表：2018〜）

大ヒットアニメ『ユーリ!!! on ICE』の劇場版は、2018年に正式発表されたにもかかわらず、2025年時点で公開日は未定のまま。
公式には製作中とされていますが、監督交代や脚本の全面改稿、さらにはコロナ禍によるスケジュールの混乱など、複数の要因が重なり進捗が停滞。
公式SNSの更新頻度も減少しており、ファンの間では「幻の劇場版」として半ば諦めムードが広がっています。

『おんおくり』との比較

これらの作品に共通するのは、完成後の判断による中止（バットガール、DON’S PLUM）や、契約・表現の問題（のぞきめ）ですが、『おんおくり』は明確に主演女優の逮捕と現場崩壊という不可抗力的な事象が直接の要因です。
さらに、制作段階での撮影中止、キャスト非公開のまま終了という点で、“完成に至らないまま終わる”という点が特異です。

まとめ

主演女優の逮捕、撮影現場での混乱、そしてキャスト非公表のままの制作中断——これらが重なった『おんおくり』は、他の“お蔵入り映画”と比較しても、完成までの道が最も険しい作品のひとつです。

現段階での公開可能性は極めて低く、お蔵入りとなる確率は90%以上。幻のキャスト、幻の映画として語られる日も、そう遠くはないかもしれません。