小保方晴子のスタップ細胞はあります!が米国で特許!は本当か検証

特許 有名人

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2024年4月、米国である細胞技術に関する特許が正式に認められました。
これをきっかけに、「小保方晴子さんのSTAP細胞が特許化されたのでは?」という噂が再燃しています。
しかし、結論から言えばこの特許はSTAP細胞の存在を証明したものではなく、科学的・法的にも小保方さんの主張を裏付ける内容ではありません。

この特許は、細胞を酸性の環境に置くことでOct4という多能性に関連する遺伝子を発現させる細胞を作る方法について記したものです。
小保方さんが主張した「万能性を持つSTAP細胞」とは明確に異なります。

小保方晴子のスタップ細胞はあります!が特許?

小保方晴子のスタップ細胞はあります!が特許?
https://jisin.jp/entertainment/entertainment-news/1733641/

STAP細胞は特許化されたのではなく、別の技術として承認された

STAP細胞(Stimulus-Triggered Acquisition of Pluripotency)とは、2014年に理化学研究所の小保方晴子さんが発表した、体細胞が外的なストレス(たとえば酸性の刺激)を受けることで多能性細胞に変化するという理論です。
論文は科学誌『Nature』に掲載され、当初は「iPS細胞に代わる発見」として世界的に注目されました。

しかしその後、多くの研究者がこの手法を再現しようと試みたにもかかわらず、成功例は出ませんでした。
さらに画像の流用などの研究不正が発覚し、論文はわずか数ヶ月で撤回。
STAP細胞の存在自体が疑問視されるようになりました。

米国特許(US11963977B2)の中身とは?

米国特許(US11963977B2)の中身とは?

2024年に米国で承認された特許は、かつてSTAP細胞と関連があった出願に由来するものです。
しかしその内容は、時間の経過とともに大きく変化しています。

  • 特許番号:US11963977B2
  • タイトル:Generating pluripotent cells de novo(多能性細胞の新規生成方法)
  • 発明者:チャールズ・バカンティ、マーティン・バカンティ、小島浩司
  • 出願日:2013年4月24日
  • 特許取得日:2024年4月23日
  • 権利保有者:VCell Therapeutics Inc.

この技術は、細胞をpH5.4〜5.8の酸性環境に置くことで、Oct4という遺伝子を発現させる細胞塊を生成するという方法を対象としています。
ポイントは、ここに「STAP細胞」や「多能性の証明」といった表現は含まれておらず、あくまで細胞の反応を利用した”製造方法”にすぎないということです。

なぜ「STAP細胞が特許化された」と誤解されたのか?

なぜ「STAP細胞が特許化された」と誤解されたのか?
https://www.nikkei.com/article/DGKDZO66587940Y4A200C1MZ9000/

SNSや一部メディアの見出しでは「STAP細胞が特許化された」と報じられましたが、それは正確ではありません。
理由は次の通りです。

  1. 特許文書に”STAP”という言葉が部分的に残っていたため、誤解が生まれやすかった。
  2. 特許取得の発明者に、かつてのSTAP細胞論文の関係者が含まれていた。
  3. 科学と特許の違いを正しく理解していない人が多く、特許取得=科学的証明と受け取られがちだった。

しかし、実際のところSTAP細胞の特徴であった”多能性”は今回の特許には含まれておらず、再現性も確認されていません。

小保方晴子さんは今どうしているのか?

小保方晴子さんは今どうしているのか?
https://www.amazon.co.jp/%E3%81%82%E3%81%AE%E6%97%A5/dp/B07G12VK2Y

2014年の騒動後、小保方さんは理研を退職。
2016年には、自身の経験を綴った手記『あの日』を出版し、世間に強い印象を与えました。
以降はメディアへの登場が極めて少なくなり、公の場からも姿を消しています。
近年では一部で翻訳や執筆業をしているという噂もありますが、現在の活動についての確かな情報はほとんどありません。

小保方さんが表舞台から退いた今も、「STAP細胞」という言葉はネット上でたびたび話題に上がり続けています。



まとめ

2024年に承認された特許は、あくまで酸性環境でOct4を発現させる細胞の生成方法に関するものであり、STAP細胞そのものの存在を示すものではありません。
小保方晴子さんの「STAP細胞はあります」という言葉を証明したとも言えず、むしろ技術内容が修正されたことで、かつてのSTAP理論は特許上も事実上否定されたと言えるでしょう。

科学において重要なのは、再現性と透明性です。特許は発明の独自性や技術的アイデアを守るための制度であり、科学的な真実を保証するものではありません。
情報を受け取る私たちも、正しい知識と冷静な視点で判断することが求められます。

Q
小保方晴子さんのSTAP細胞は、特許で認められたの?
A

いいえ。特許は別の技術(Oct4発現細胞の生成方法)に関するものであり、STAP細胞の存在を認めたわけではありません。

Q
なぜ一部で「STAP細胞が特許化」と言われているの?
A

特許文書内に”STAP”という言葉が一部残っていたこと、関係者の名前が出ていたこと、特許と科学の違いが混同されたことが原因です。

Q
小保方晴子さんは今、何をしているの?
A

公の場にはほとんど姿を見せていませんが、かつて出版した手記『あの日』を通じて自身の視点を発信しました。現在の活動は明らかになっていません。

Q
特許があるのになぜSTAP細胞は否定されているの?
A

特許は技術的な新規性があれば成立するものですが、科学では再現性が求められます。STAP細胞は再現できなかったため、科学的には否定されています。

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