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2024年のパリ五輪で銅メダルを獲得し、世界中の注目を集めたバドミントン女子ダブルスの志田千陽（しだ・ちはる）選手。
彼女の競技成績やスピード感のあるプレーだけでなく、家族構成や生い立ちが特に話題になっています。
実は、志田選手の実家は秋田県にある由緒あるお寺で、姉はミスユニバースの地方大会出場経験を持ち、弟は僧侶として修行中という、非常に個性的な家族の中で育ちました。
この記事では、志田選手の家族背景、実家である「清源寺」について詳しくご紹介するとともに、近年報じられたストーカー被害についても触れます。
志田千陽の実家は「清源寺」
志田千陽選手の実家は、秋田県南秋田郡八郎潟町にある曹洞宗の寺院「清源寺（せいげんじ）」です。
このお寺は天正12年（1584年）に創建された歴史ある寺で、約440年以上にわたって地域とともに歩んできました。明治14年には明治天皇が東北巡幸の際に宿泊された記録も残っており、境内にはその記念碑が今でも大切に保存されています。
現在の住職は志田選手の父・志田憲昭さん。地域に根差した活動を続けており、地元中学校で座禅教室の講師も務めるなど、仏教を身近に感じられる活動を行っています。
家族構成とそれぞれの活動
志田選手は5人家族の中で育ちました。
- 父：志田憲昭さん（清源寺の現住職）
- 母：志田裕子さん
- 姉：志田裕喜子さん（ミスユニバース秋田大会ファイナリスト）
- 弟：志田興亮さん（僧侶として修行中）
姉の裕喜子さんは、秋田県で開催されたミスユニバース地方大会においてファイナリストに選出されたことがあり、地元メディアでも注目される存在でした。
弟の興亮さんは、現在僧侶としての修行を積んでおり、いずれは父の後を継いで住職となる可能性もあります。
このように、家族全員がそれぞれの役割を持ち、地域や宗教文化と深く関わりながら生活している点は非常に興味深いポイントです。
志田選手の成長とバドミントンとの出会い
志田選手がバドミントンを始めたのは、姉の影響がきっかけでした。
幼い頃から地元の人々や檀家に見守られながら、お寺という特別な環境の中で育った志田選手は、精神的にも非常に落ち着いており、集中力の高さがプレーにも現れています。
小学5年で全国大会に出場し、中学からは名門・青森山田中学校に進学。高校、社会人と着実にステップを踏み、再春館製薬所チームに所属後、松山奈未選手とのペアで国際大会に多数出場。
日本代表として世界の舞台で活躍しています。
八郎潟町のスポーツ文化と地元の支援
秋田県八郎潟町は、志田選手のようなトップアスリートを複数輩出してきた町で、スポーツに非常に理解のある地域です。
町内では志田選手の功績を称えるのぼりやポスターが掲げられ、地域をあげての応援が続いています。
こうした地域の後押しが、志田選手のモチベーションを高め、結果にもつながっていると言えるでしょう。
ストーカー被害とその対応
2025年4月、志田選手はInstagramのストーリーズで、長期にわたるストーカー被害を公表しました。中国での大会に出場するたびに付きまといを受けていたこと、1年半以上続く異常な状況であること、最近では不快感や恐怖を強く感じるようになっていたことなどを正直に明かしました。
この発言は、中国国内でも大きく報じられ、SNSを中心にファンの間で議論が巻き起こりました。志田選手は冷静ながらも毅然とした姿勢で「これ以上続くようであれば、国際連盟やチームと相談する」と明言しており、安全面への配慮と対策の必要性を訴えています。
アスリートとしての活動と同様に、彼女のメッセージは非常に勇気ある行動であり、同じような被害に悩む他の選手や一般の人々への強い支援にもなり得るものです。
まとめ
志田千陽選手は、秋田県八郎潟町の歴史ある曹洞宗寺院「清源寺」の住職の娘として、豊かな精神環境と地域の支援に囲まれて育ちました。美人姉妹、僧侶の弟といった個性的な家族に囲まれ、静と動が共存する中でバドミントンという競技に打ち込んできました。
一方で、国際的に注目を集める中でストーカー被害という現実にも直面し、それに対して自らの言葉で訴える姿は、多くの共感と支援を呼びました。スポーツだけでなく、その誠実で強い人間性もまた、多くの人々に感動を与えています。今後のさらなる活躍と、安全で安心して競技に集中できる環境が整うことを願ってやみません。
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